工学系のためのフリーウェア達

今回はよく利用するフリーウェアについて.
※ここで言うフリーウェアは無償で個人ユースできるものという意味です.

但し,単にフリーウェアというだけでは乱雑になるので,題目のような縛りで行きたいと思います.
でも別に工学系の人でなくても十分便利なソフトもあります.
今回のメニューはTeX,スケッチ風ドロー,gnuplotoctaveです.
では!

TeX


言わずと知れた組版処理言語.多くの人は数式の記述用に利用していると思います.
自分も例に漏れず,レポート作成等に利用しています.
MacUNIXであるため,UNIX的にインストールすることもできるのですが,個人的にあまり好きでないので,小川さんのpTeX.appを利用させてもらっています.これならインストール/アンインストールも簡単に行えます.
ついでに小川さんのGhostscriptも利用させてもらってます.
また,バイナリにパスを通し,コマンドライン (Terminal.app) からも利用できるようにしています.
Download from Here.

TeXShop


TeXエディタ+プレビュアー.前記の通りコマンドからも利用はできるのですが,やはりGUIフロントエンドがあるとやりやすいです.
ソースを書く所からコンパイル・プレビューまでできるので非常に便利.
Download from Here.

LaTeXiT


図中やプレゼンで利用する数式をTeXで作成するためのソフト.
レポートやまとまった文書を書くのにはTeXShopで必要十分なのですが,プレゼンテーションで数式を使いたい時に,その数式の部分だけ図で出力するのは色々と面倒だったりします.
そのためにこのソフトを利用しています.

Download from Here.

スケッチ風ドロー


TeXでは図の取り込みにeps形式の図を用います.epsはベクタ形式の図で,拡大してもギザギザになりません.
ドローソフト (ベクタ形式の図を扱うソフト) で,epsで出力可能なフリーのものもそれなりにあるのですが,やたらepsのサイズが大きくなったり,不安定だったりと,いまいちでした.(お金があればIllustratorを買うのですが……;)
それらと比較して今はこのソフトに落ち着いてます.なかなか軽快で,簡単な図を描くのはこれだけで大体OKです.
ただ一つ要求があるとすれば,あとパターン塗りつぶしができれば言うことないのですが.わがまま言っちゃあだめですね.
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gnuplot

これも言わずと知れたグラフ作成ソフト.
非常に高機能で,大抵のグラフは書けます.
TeX同様に,バイナリがひとまとめになったGnuplot.appを利用しています (次項のoctaveと一緒に配布されています) .
コマンドライン上で操作します.

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GNU Octave

フリーの数値解析ソフト.MATLABのフリー版,といえば分かる人には分かるでしょうか.実際,MATLABのコードと高い互換性を持っています.
前述のgnuplotでグラフのプロットもできるため,実験データをちょっと整理してグラフ作成,ということもできます.
また,行列計算が基本ですが,もちろん普通の一通りの計算もできるので,電卓代わりにも利用できます.
これもgnuplotと同じでコマンドライン上で操作します.

必要なバイナリがひとまとめになったものを利用しています.
下リンクでダウンロードできるディスクイメージの中にOctave.appが入っており,/ApplicationsにD&Dですぐ利用できます.
同梱してあるGnuplot.appも入れることでグラフも描けます.
Download from Here.


以上.これらのソフトはフリーでかつ高機能であるのでかなり重宝しています.
TeXはルビ付き縦書き文章も書けるし,gnuplotも紹介しきれないほど色々できます.
工学系の人でなくても便利なので,試してみてください.